こんにちは、金工の鈴木祥太です。
今回は銀板作りを紹介します。
金属は、銅や真鍮、鉄は板の状態で購入しますが、銀は板で買うと高いので粒の状態で買って自分で溶かし、板にします。
これが今回使う銀、現在粒の状態です。この皿に入れ火を当て溶かします。
|
この粒の状態を笹吹きと呼びます。 乗っているお皿はチョコ皿(耐熱皿)です。 |
溶かした銀を入れるのに通常鉄で出来た重く丈夫な四角い、あけ型という物を使います。
私は持っていないので、手持ちの鉄板で枠を作りそこに流し入れています。かなり簡易です。
簡易あけ台 |
ああ、うっかり溶かす写真撮り忘れました。
既に一回ローラーで伸ばした状態の銀です。まだまだ厚みがあります。
伸ばすとくるんと曲がります |
こちらが金属を伸ばす圧延ローラー。ドイツ製らしいです(って見知らぬドイツ人に言われました。)これは小型で伸ばせる範囲も小さく圧力も弱いです。
手でハンドルを回して伸ばすので、よいしょー、よいしょーーと声出して精いっぱい回しています、
とても年季の入ったローラー |
少し伸ばしたら火をかけて柔らかくします。専門用語で「なます」と言います。定期的に火をかけないと組織に負荷がかかりすぎ端から割れが出てきます。
赤くなってきました。 |
結構伸びてきました。
だいぶ伸びました。今回は厚み1mmにしました。
完成。やっと素材の準備が出来ました。
始まりの終わり。これでやっと制作スタートです。