2014年11月29日土曜日

いろ・・・

陶芸の佐藤です

本展示は「いろに想う。」

自分の扱わない素材の色が気になります


写真は 金工の 長谷川大祐さんの「24節気」の一部です

金属でこんなに色が出せるとは・・・

作者も いろへの想い へ書いているように 

時間の経過による色の変化がまた今の色の儚さを感じさせます

こちらは 硝子の 田原早穂子 さんの作品「虚実ー裂ー」の一部です

透明のガラスに包まれた いろが 見る位置によって 変わっていきます

うつりかわり、変化が私は楽しくて作品の上で頭をいったりきたり

その見方が良いかはわかりませんが

いろの変化を楽しんでいただけたらと思います

2014年11月28日金曜日

「いろに想う」企画展示について

本日は展示2日目を迎えました。
天気にも恵まれ、沢山の方にご来場いただきました。

今日は「いろに想う」の企画展示について書きたいと思います。

壁面に設置した5つの展示台には各作家の小作品を「青」「緑」「黄色」「赤」「茶」の5色に分けて展示しています。
素材や表現が異なる様々な小作品を並べると、そこには色同士が引き合うように美しいグラデーションが生まれました。一つ一つの色では気付かなかった素材固有の色に改めて気付かされます。
一人の作家の素材や表現を見るとともに、他の作家との違いや共通点を見ることで一層、各作家と素 材の「いろ」が鮮やかに感じられるのではないでしょうか。

青のカラーテーブル

緑のカラーテーブル

黄色のカラーテーブル








赤のカラーテーブル



  
茶のカラーテーブル


作品前にあるキャプション台には、作家の「いろ」に対する想いと、作家が日常使用していり色の名称を記載したシートが置いてあります。
また、各作家の小作品がどこに展示してあるかも記されています。作品から「いろ」を感じとる糸口にしていただければと思います 。
メンバー全員のシートを集めると13枚になります。どうぞご自由にお持ち下さい。




2014年11月27日木曜日

展示が始まりました

長い準備期間を経て、いよいよ「いろに想う」展が始まりました!





展示初日、天候はあいにくの冷たい雨となってしまいましたが、にもかかわらず、沢山の方にご来館頂き、盛況な会場となりました。

今回は「いろ」をテーマに13人の工芸作家よる様々な「いろ」を展開しております。
企画に関して、ご覧いただいた方の感想として、展示の見せ方が面白いなど、数々の嬉しいお言葉をお聞きすることが出来ました。

是非、会場にて実際にご覧いただければ幸いです。

2014年11月26日水曜日

陳列搬入

いよいよ 「いろに想う」も陳列搬入の日を迎えました
今年も昨年度同じギャラリーBです

毎月の会議の中で それぞれの作品イメージは見ていますが
実際の作品を見るのはここでが初めてになります
企画部分も 会議では想像をしていなかった演出がされ
皆 驚いたりわくわくしながら展示作業を進めていきました

同じ会場ではありますが
「想い、巡る」とはまた違った
「いろ」を感じられる素敵な空間になったと思います
ぜひ 会場にお越しください


「いろに想う」
東京都美術館 ギャラリーB
11/26(水)~12/7(日)
9:30~17:30
11/28(金) 12/5(金) 6(土)は20:00まで
最終日は13:30まで

http://www.omoiotsunagu.com/


2014年11月23日日曜日

織りのいろ

染織の小島秀子です。

さていよいよ展示が迫ってきました。
今日は出品作の事について書きたいと思います。

織物の色の表現は染料になります。
染料も色々種類がありますが、私は最近はダイヤモンドファスト染料という染料を中心に使っています。
この染料を使うようになってから作品の作り方が飛躍的に変りました。この染料は印刷と同じで赤系、青系、黄色系が各2色で6色しかありません。その6色の混色で色を作って行きますが、染色速度(染めあし)が合うため、6色同士の混色なら染めムラができないのです。従来の染料ですと、目で見ながら染めていますと、後から黄色が吸収されて思いのほか黄色っぽくなりすぎた、ということが起きました。ですので、信用出来るのはデーターでした。ところがダイヤモンドファスト染料は絵を描くように、色を作りながら糸を染めて行く事が出来るのです。今までの、「データーで染める」から「描く」に変り、より自由な作品作りが出来るようになりました。

さて、今回は帯8点を展示致しますが、同じデザインの帯をモノトーンの作品と、私の好きな青緑系の作品の2点を並べて展示いたします。
デザインは全部で4種類。

また、作品とは別に企画展示のカラーテーブルには、小作品を小袱紗にして展示いたします。
カラーテーブルは赤、青、緑、黄色、茶色 の5色です。
そこには天然の染料で染めて織った布も数点並びます。

このテーブルを作ってみて自分でも意外な事に気がつきました。
実は緑のテーブルに私の作品がないのです。
好きなで、よく使っているつもりでしたので不思議に思いました。
私の使う緑はやはり青系に寄っている事、緑として使うときはさし色として使っているので、全体として緑として認識する作品は意外に少ないという事でした。

さあ、どんな展示になるか、自分でもとても楽しみです。

是非多くの方にもご高覧頂けたらと思います。




出品作について

陶芸の前沢幸恵です。

会期も近くなり、現在は展示台制作も同時に進行しています。
私が今回出品する作品のモチーフは“クラゲ”です。



クラゲは表皮の一部分に色や模様がついていて、それが薄い表皮を何枚も透かしてあたかも全体がその色であるかの様に見えます。
表面に見えているいろは、じつは中心のいろが透けていたり、周りの水の色、光を反射しているものだったりします。

変だとは思いますが、私はクラゲと違い固いけれど、陶器も似たようなところがあると前々から思っていました。電動ロクロでは内側から膨らませて外側の形を作っていきます。内側と外側が常に連動しているというところが陶芸のロクロの特色であり、クラゲと少し似ているのではないかと私は思っています。

今回、“いろ”という大きな主題で、周りのいろや、素材自身のいろを反射、反映するものをテーマに制作しました。
会場でご覧いただけたら幸いです。