2012年4月14日土曜日

サンドブラスト

サンドブラスト使用(左) 磨かれた状態(右)  ※材質:真鍮板


手作りサンドブラストキット
衣装ケースに両腕を入れる穴を開けてあります。中に入っているのは使用して溜まった砂とブラストガン




こんにちは鈴木祥太です。

今回はサンドブラストの紹介です。


サンドブラストは、コンプレッサーで溜めた空気を勢いよく砂と一緒に噴射して、金属やガラスなどの表面を荒らす機械(装置)です。使用する砂も目的に合わせて様々な粒の大きさと種類があります。細かいガラスビーズを噴射すると荒らされた表面がキラキラ輝いていてとても綺麗です。



サンドブラストを使ってイラストを描いたガラスのコップなどは巷でよく見かけますが、私は金属表面を綺麗に研磨する為と、マットな表情を出したいときによく使います。



この手作りブラストキットは最近作ったばかりなのであまり使用していないのですが、作っていた当初は隙間から砂が盛大に漏れ出したり、空気ばかり噴射されて砂が一向に出てこなかったり苦労しました。
素手で使用し砂が噴射されると、とっーーても痛いのでゴム手袋は必ず使用します。マスクも必須なんです。

2012年4月13日金曜日

なんだろう?


染の森田麻里です。
上の写真、何だかわかりますか?
染物関係の方にはおなじみのものですが、一般的には初めて見る方も多いのではないでしょうか?
下部は寸胴鍋のようになっていて、上部は筒状の二重構造、ロケットのような内蓋と外蓋がついています。
染めた布をくるくると巻いて筒の中に入れます。

お分かりになりましたか?
染色用の蒸し器です。
家庭用の簡易的なものですが、染料を定着させるためにこれで蒸しています。

2012年4月12日木曜日

擂りこ木

染の大谷敦子です。

これは何でしょう?
木で出来た動物の置物?....



実は私の愛用の擂りこ木なんです。
下の写真の様に、捏ね鉢で、蒸しあげた糯粉(もちこ)と糠(ぬか)で作ったお団子状のものを、この擂りこ木で潰してお湯を加えのばして防染糊を作ります。
20数年前、民芸品店でこの捏ね鉢と擂りこぎを買いました。
二本の枝がついた擂りこぎを初めて見たので、お店の人に訊いてみると、これは擂りこぎを使用中に土間などに置く時に、先が汚れないためのものだという事でした。そしてまた昔からあるものとの事でした。
私の掌には、この擂りこ木は太すぎて握りづらいので、本来の目的とは違うけれど、この枝の部分を持って糊を捏ねています。
細いのですが、とてもしっかりした枝です。






2012年4月11日水曜日

七宝の電気炉






こんにちは 頼高です。
今日は七宝の電気炉を紹介します。



私の作品は小さなものはほとんどこの炉で焼きます。


最大1200℃まで上がりますが、普通はだいたい750~850℃くらいの間です。


右下のツマミで温度の調節をします。



見えにくいですが、炉の中に入っているのがクラとアミです。これに作品をのせて、トングのようなものでそっと窯に入れます。扉を閉めると小窓から中を覗くことができます(扉左側のまあるいところが窓)



作品の大きさや釉薬の種類によって溶け方のスピードが異なるので、窓から溶け具合を見つつタイミングを見計らって取り出します。このときに顔を近づけすぎると前髪がちょっと燃えたりします。


炉を点けていると、冬は暖房にもなって良いのですが、夏は恐ろしいほど部屋の気温が上昇します。




私は狭いアパートで制作しているので、今は小さなこの黄緑色の炉一つしか持っていません。(緑のスウさんという名前をつけています。)


なので、大きな作品は先生のところに行って焼かせてもらっています。






2012年4月10日火曜日

水通し

織りの小島秀子です。

織り上げた布は必ず水に通して仕上げをします。これを「水通し」といいます。
天気がいい日に庭で水通しをするのは気持ちがいいものです。
織り上げた喜びと、水の中で見る布の美しさ、これは作り手にしか味わえない極上の幸せです。水に通した後は張り手という物で布を挟んで引っ張って張ります。そのあと、伸子(しんし)という針のついた竹ひごで幅を出して行きます。
伸子は以前、染の大木さんが紹介した物と同じです。
水通しの時に布に皺をつけてしまうと、アイロンでも消えないので、手早く気を使って作業をします。





2012年4月9日月曜日

雑記・製紐機

金工の長谷川です。
4月から新しい環境に移りアタフタな毎日です。
 引越先の家から車で20分ほどの道の駅で面白いものを発見しました。

□ 製紐機
後から機械の名前を調べたら、「せいちゅうき」というものだそうです。

ハンドルを手で回すと「カチャカチャカチャ」と耳触りの良い音が・・・。


16本のロールから延びた糸が物凄い速さで組まれています。

組まれた紐が出てきます。出来た紐は自分で切って、お土産にできるそうです。
この機械があった場所↓


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2012年4月8日日曜日

釉象嵌

陶磁 泉さやかです

先日にひき続き 釉薬を使ったお話をします
私の作品の中には
印をたくさん押して模様を付けたものがあります

その印を押して凹んだところだけに
釉薬をつめて焼くのが釉象嵌です

















ちょっとわかりづらいですが
七宝模様の凹んだ部分が光っています
その他の部分には釉薬がついていない 焼き締めの状態になっています










こちらの千鳥格子模様には釉薬がかかっていなくて
全体が焼き締め状態ですので
つやのない マットな質感になっています










こちらは同じ千鳥格子模様に釉薬がかかった状態です
全体につやが出て薬の濃淡で陰影がついています



印を押すのは まだ土が柔らかいうちです
柔らか過ぎても硬すぎてもうまく押せません
そしてその押し具合が浅すぎず深過ぎすちょうど良いものだけが
釉象嵌にできるのです

都美の作品ではこの釉象嵌も取り入れて制作する予定です



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