2014年5月24日土曜日

いろについて 田原早穂子

ガラスの田原です。
ガラスのいろは、赤や青などの色みに加え、透明度、粒や泡の入り方、加工の方法などの要素が組み合わさってガラスのいろになります。

透明のガラスでも、表面を曇らせると白っぽく見えてきますし、ピカピカに磨き上げると、使った色がより鮮やかに見えてくることもあります。

制作では、紙にイメージをスケッチしますが、紙の白の抵抗感がなくなりますので、ガラスを選ぶ時には注意が必要です。

光学ガラスのようなクリアな透明感から、古代のガラスのようなマットな抵抗感のある質感まで、ガラスのいろは幅広いなと感じています。







2014年5月23日金曜日

いろに想う


染の森田麻里です。

第3回展のテーマ いろ について想うこと
私が模様を考えるとき、まず形を決めてそこに色を組み合わせていきます。染めるのに使う色・顔料は8種類です。その中で混色や色の濃淡を調節して模様を染めています。
顔料の色の美しさについては絶対的に信頼して、自由に使っています。しかし、時に納得できない染め上がりになってしまうのは組み合わせの悪さなのだと思います。
今回は、美しい色をより美しくみせる方法を探りながら展覧会の準備を進めていきたいと思います。









色を組み合わせる作業は ぬりえ のようです。そういえば、子供の頃ぬりえが好きでした。

2014年5月21日水曜日

白いろについて 陶磁 泉さやか


私の扱う磁土は 元々真っ白い土です
白いやきものがやりたくて行き着いた素材です
そこに釉をかけることで白のトーンが変わります
焼き方を変えることで 釉が変化しバリエーションが増えます
釉のかかっていない部分は大きな変化はありませんが
素材の白さが際立ちます
印押しを施すことで陰影がうまれます
高温で焼くことで透光性がうまれます

そういった様々な表情をみせる磁土の白色を
探し楽しんでいます


2014年5月20日火曜日

いろについて ガラス 蔦嶋 薫


こんにちは ガラスの蔦嶋 薫です。


今回は「いろ」についてのお話を少し。

色がない透明な素材、ガラス。
私は作品に色をあまり使いません。もともと色を使うのがあまり得手ではないというのもありますし、無色透明なガラスがとてもきれいだと思っているからです。色を使う場合でも、部分的に使用することが多いかと思います。

作品に使用する色については、特に決まった「持ち色」はなく、作品のテーマやイメージによって、どのような色をどの程度使うか毎回考えます。それぞれに合うように、好きなように。

またガラスを粒や粉状にしていくと、だんだんと不透明になりますが、それをコントロールすることによって透明〜不透明(無色のガラスの場合は白になります)の階調を色の表現に活用することもできます。


材料学的なことは以前も少し触れましたが、ガラスの色は化学反応によって発色しています。ガラス原料に酸化銅、酸化クロム、酸化コバルト、酸化マンガンなどを混ぜて、、、それにプラスしてガラス中の酸素量なども関係してきます。
このような着色の行程を個人でされている作家さんもいると思いますが、色の安定性を考えるとなかなか難しそうな気がします。たくさんの色は作れないかな、と、、。

ガラスは絵具と違い混色して使うことが少ないので、色選びはいつも慎重になります。



透明なガラス 左から:オリーブ、グレー、クリア(無色)

エナメル顔料 エナメルにも透明色と不透明色がある


2014年5月18日日曜日

県産原料を使用した作品の色について

基本的に岩手県産原料の素材のもつ色を大切して作陶してきたいるので、今、私が使用している原材料から見た色について考察してみます。
岩手の土には、基本的に鉄分が含まれているため、白色系には焼き上がらず、窯の雰囲気にも左右されますが、ベージュ〜茶〜グレー〜黒といったところです。
白色系にするためには、基本的には、化粧掛けが必要になります。(わら灰釉、錫釉、ブリストル釉
等でも素地をある程度までは隠せますが〜)
色釉を使用すろ時も、このことは考慮する必要があります。
普段使用している釉は、林檎灰を主体とした透明釉、灰釉です。これも僅かながら、鉄分を含んでいるため、薄黄〜萌葱色〜淡い緑〜灰緑色(焼成雰囲気で変わります)といった色味でしょうか!
土の選択、化粧土の選択、釉の選択、窯の焼成雰囲気等で作品の表情が変わります。