2013年4月27日土曜日

木漆工芸 北原進




木漆工芸(木工、漆工)の北原進です。

漆工と木工の仕事をしていた祖父から幼少時に"ものづくり"の楽しさを教わり、祖父から幼少時に“ものづくり”の楽しさを教わり、釘と金づち、そしてノコギリがあれば何でも作れると思っていたわたしは、5歳になるころにはこれらの道具を用いていろいろな"もの"を木で作って遊んでいました。

そして独学で多彩な漆工技法を身に付けて作品作りをしている父、北原久の背中を見ながら成長するなかで、自然と木漆芸の道を志すようになりました。

1986年から1987年にかけて行われた、京都金閣寺の昭和大修復の際に漆工部主任を務めた父とともに金閣寺の修理にもたずさわった経験からは、妥協しない仕事の姿勢を学びました。

木工の仕事と漆の仕事は分業でおこなわれるのが通常ですが、わたしは挽物、指物、刳物といった木地作り(木工)の仕事から漆の仕上げまでの全ての工程を一貫して自分の手で行い、自らデザインした作品をかたちにしていきます。

効率がものを言うこの時代にあって、わたしの仕事のスタイルはとても効率が良いとは言えず、時代に逆行しているかのように思えるかもしれません。でもそんな時代だからこそ、大切な人たちと過ごすなにげない日々の暮らしを暖かく、やさしく彩り、安らぎを感じていただけるものを、コツコツとした手仕事で作っていきたいと思っています。

木、漆、貝、麻布、錆土など、わたしの作る作品はすべて自然の恵みからできています。塗った漆を乾かすのもまた自然の力。温度湿度によって乾く時間や仕上がりの色まで変わってきます。

木と向き合い、漆と向き合うという自然とのコミュニケーションのなかから作品が "かたちを現した時、それを生み出すわたしという存在もまた自然の一部であることを気づかされるのです。木地作りから塗りの仕上げに至るすべての工程を自分の手で行うからこそ気づくこと、感じることがある・・・そんな気がするのです。


北原進 
北原漆工房代表
国画会会員
1966       信州木曽に生まれる。
     高校卒業後、木工家具作りの修行をする。
     後に父である北原久のもとで漆塗りの仕事を始める。
     木地作りから漆の仕上げまで一貫した作品作りをしている。
1994〜 第68回国展より出品し、以後第81回国展まで連続入選
1998  第13回国民文化祭大分市実行委員会会長賞受賞
1999  第73回国展・工芸部奨励賞受賞
2005  第79回国展・工芸部新人賞受賞
2006  国画会準会員推挙
2009  長野県工芸美術展・奨励賞受賞
2010  長野県工芸美術展・市民タイムス賞受賞
2011  長野県工芸美術展・長野県知事賞受賞
2012  東京都美術館 都美セレクショングループ展公募第1回
    「月火水木金土日 〜 想いを繋ぐ 〜 」出展
2013  東京都美術館 都美セレクショングループ展公募第2回
    「想い、巡る。」出展
2014  国画会会員推挙


*各地の百貨店、ギャラリーにて個展、グループ展多数。


*取り扱いギャラリー、ショップ (常設)
 東京:クロス&クロス 東京都目黒区自由が丘 2-14-11  tel 03-6421-3086
 大阪:漆ギャラリー 舎林 大阪市阿倍野区阿倍野筋 2-4-41  tel 06-6624-2531
 京都:おわんや巧 京都市南区東九条烏丸町 24-2 tel 075-671-5121  




2013年4月24日水曜日

陶芸 佐藤典克

第1回に引き続き参加させていただきます佐藤典克です。

磁器という素材を使って制作しています
立体物であるという大前提を最近再認識しています

「紐を縒るようにつみあがっていきものができる」
点が線になり線が面になる
面が構築されると立体になる

そんなことを最近考えながら 作っている
今回発表するものは今の僕の「点」からできた物

都美術館で最新の「今」を巡っていただきたいと思います


1974年・岐阜県に生まれる
1998年・東京藝術大学 原田賞受賞
1999年・東京藝術大学美術学部工芸科陶芸専攻卒業
2001年・東京藝術大学大学院美術研究科陶芸専攻修了
2003年・相模原市に築窯
2006年・東京芸術大学 陶芸研究室 助手に就任 ~2008年3月
現在 ・陶芸教室 レア ~Le`a~ 主宰
    ・ART FACTORY‘s 「粋」  同人

Award  

第1回 陶美展 奨励賞 受賞 2013
第39回  美濃陶芸展 審査員特別賞 受賞 2012
めし碗グランプリ スポンサー賞 受賞  2008

日本伝統工芸展   入選 2012  
東日本伝統工芸展 入選  00.01.03.06~10.12
金沢わん・One大賞 入選  
織部の心 現代茶陶展 入選 第4回・第5回・第6回  

Public Exhibition  

工藝考 (東京芸術大学美術館 陳列館)  
日韓中国際陶芸展 (東京芸術大学美術館 陳列館)  
月火水木金土日 ~想いを繋ぐ~ (東京都美術館)
              都美セレクショングループ展公募第1回

Exhibition  

百鉢百中 05   (池袋三越 美術サロン)  
色彩皿団 06   (手児奈 名古屋)  
色柄花器 07  (ギャラリー田中)  
色彩皿団Ⅱ 08  (手児奈 名古屋)  
色柄器    08 (新宿髙島屋 暮らしの工芸)  
佐藤典克 陶展09 (ギャラリー田中)  
黒磁金銀彩  10 (手児奈 名古屋)

Planning Exhibition   

歓感楽萼2011  (企画・ディレクション)   
月火水木金土日 ~想いを繋ぐ~ 2012

Group Exhibition

・日本橋三越 美術サロン・ア-トスクエア  
・山形県金山町 蔵史館  
・渋谷 東急本店 工芸ギャラリ- 
・横浜高島屋 シーズンスクエア-  
・日本橋高島屋 暮らしの工芸ギャラリ-  
・新宿髙島屋 暮らしの工芸ギャラリ-  
・東京 大丸 ギャラリーてん  
・益子 やまに大塚 ギャラリー緑陶里  
・益子 つかもと本店  
・銀座 森田画廊  
・桃林堂 青山店  
・珈琲工房 ホリグチ  
・高円寺ギャラリ-工  
・根津 ギャラリ-装  
・神戸 ギャラリ-北野坂  
・京都 ギャラリ-八源  
・GALLERY KYO SHIMOKITAZAWA  
・三鷹 しろがねギャラリ-


2013年4月21日日曜日

木工 薗部秀徳

薗部秀徳 (hidenori sonobe)

はじめまして。この度、初参加の木工の薗部秀徳です。
普段は木工における制作と造形および教育の研究をしています。

今回の東京都美術館での展示を
制作もふくめ楽しみたいと思います!

現在、作り手と見る側の良い関係を探るべく企画が練られています。

会期までおよそ6ヶ月あまり、僕もこの企画に参加する以上作品と
その周辺のことも意識しながらやって行きたいと考えています。





経歴

1974  茨城県生まれ
1999  武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン学科木工卒業 
2001  東京藝術大学大学院美術研究科工芸専攻(木工芸)修了
2001〜 東京藝術大学美術学部非常勤講師
2004〜  静岡文化芸術大学非常勤講師
2006  横浜美術短期大学(現 横浜美術大学)非常勤講師
2011〜 東京藝術大学美術学部講師(木工芸)

展示歴

2001  「装飾木器」展 (桃林堂画廊 東京/青山)      
2002  「装飾木器」展(桃林堂画廊 東京/青山)         
          「日韓工芸交流展」vol.1Gallery Blue/韓国ソウル)
2003  「薗部秀徳 木工展」(グラスホッパーギャラリー 東京/目黒)                 
          「装飾木器」展(桃林堂画廊 東京/青山)
2004  「kichin」展(ギャラリー工 東京/杉並)                  
    「日韓工芸交流展」vol.2(韓国工芸文化振興院別館ギャラリー/韓国ソウル)
20052010  「kichin」展(ギャラリー工 東京/杉並)
2008  「暮らしの中のオブジェ」展(日本橋高島屋)
    「白い器と木工」展(新宿高島屋)
2009  「工藝考」展(東京藝術大学美術館陳列館)
2010  木工芸研究室展「○から□へ」(芸大アートプラザ)
              「薗部秀徳 木の仕事」展(Galleria Acca 東京/入谷)
    「薗部秀徳 木工展」(たぶのき 神奈川/鎌倉)
クラフトフェア松本 ステーションギャラリー 招待展示 及び選考出展(長野/松本)
    三人展 (cushu cusyu 東京/代官山)
    日韓工芸交流展 vol.3(ギャラリーkyo 東京/下北沢)
2011 神戸ビエンナーレ
2012  西納八面神社 農村舞台客席 「線をならべる」(徳島県)
2013  順天湾国際庭園博覧会 (韓国)

受賞

1999  卒業制作優秀賞 武蔵野美術大学
    武蔵野美術大学優秀作品展(武蔵野美術大学12号館地下展示室)
2001 修了制作 サロン・ド・プランタン賞 東京藝術大学
    東京藝術大学卒業修了制作展(東京藝術美術館)
2011 神戸ビエンナーレ大賞受賞


その他

2004    武蔵野美術大学 特別非常勤集中講義
2009~ 全国青年大会 生活文化展 審査委員
2012  西納八面神社 農村舞台客席 制作(徳島県)
2013  順天湾国際庭園博覧会 作品設置及び寄贈(韓国)