染めの色を考える。
染めとは洗った時に布に付いた色を如何にとどめるかなのでしょう。
染料、顔料とありますが、どちらにせよ染着される工夫が必要です。
科学的に反応させる。熱を加える。圧力を加える。
この三種類になります。
2014年5月31日土曜日
2014年5月29日木曜日
お知らせ
染色の桂川美帆です。
今日は展示のお知らせです。
来週から青山の桃林堂でグループ展が始まります。
「Letters from crafts artists 〜お菓子の装い〜」
2014年6月3日(火)〜6月8日(日)
10:00~19:00(最終日は18:30閉場)
桃林堂画廊 (〒107-0061 東京都港区北青山3-6-12 みずほ銀行ビル1階 )
今回は、平面品以外にも、ストール、木にろうけつ染めで模様を染め付けた菓子皿など、
生活を彩るような作品達をつくりました。
お近くにお越しの際はぜひお立ち寄り下さい。
どうぞよろしくお願い致します。
色の記憶
こんにちは。木工の薗部です。
この文章は今回の展示の主軸といえる「いろ」について何か書いてみるという趣旨のものです。色彩そのものより、その周囲で起こっている事に注目して書いてみました。
「色の記憶」
目を閉じてしまえば、一切の現実の正確な色とかたちは私達の意識から離れてゆきます。
例えば、いつかの夕日を私達が、うまく思い出せないように。
記憶は曖昧になりますが、それでも何か特別な事や傷のようなものが僅かに手元に残ります。あるいは私達の人生はそういったものを少しずつ集めては組み立てて生きているということもできるでしょうか。僕の関心は自己や他者のそういったところです。
少し極端な意見になるかもしれませんが、作品そのものよりも、それを見た後の不在の場で、あなたや私にかたちや色がもたらすものは一体何か。さらに言うと、作品を見た方々を揺り動かすものが本当にそこにはあったのだろうかというところに、僕の制作の重心が置かれています。
そして夕日がいつも違ったものを私たちに投げかけているように作品から受ける印象が見るたびに違って見えたら、それは素敵な事だなと考えています。
この画像は僕の家から歩いてすぐの小貝川の夕暮です。
2014年5月27日火曜日
いろへのおもい
色に想う
いろが着けられる立体。
陶芸に魅せられて始めたこの仕事です
現在では白といういろに魅せられています
白で凸凹を作ると影がうまれ グレーや黒が存在し始めます
まず立体である以上 光、影 この色からは逃れられません
まだ釉薬の色まで手が伸びませんが
まだまだいろいろないろに踊らされながら続けていくのだと思いま す。
色はかたちの足がかりです
いろが着けられる立体。
陶芸に魅せられて始めたこの仕事です
現在では白といういろに魅せられています
白で凸凹を作ると影がうまれ グレーや黒が存在し始めます
まず立体である以上 光、影 この色からは逃れられません
まだ釉薬の色まで手が伸びませんが
まだまだいろいろないろに踊らされながら続けていくのだと思いま
色はかたちの足がかりです
2014年5月25日日曜日
素材のいろについて 陶磁 前沢幸恵
私の制作の中において考える”いろ”というものは、絵の具のような顔料の色では無く、すなわちその素材から引き出された素材そのままの”いろ”です。
陶芸の、陶土と焼成とがかけあわされた時に生じる、素材自体の強烈な”いろ”に私は惹かれています。
私の作品は、色味を主に大きく分類すると、「白」と「緑」になります。
白は粉引で出す白。
粉引とは赤土の胎土に白い化粧土を上に塗って、還元焔焼成により下の赤土の鉄分と上の化粧土が混ざり合い、複雑な「白」を生み出すものです。
白とは一口に言っても赤い白だったり、黄色い白だったり、寒色の白だったり、赤土と白化粧の配合、還元焔のかけ具合により「白」の色味は無限に変化していくところの面白さがあります。
また、緑はいわゆる抜けタンパンによるものです。抜けタンパンとは焼成により金属の蒸気が器体を通過し裏側に抜けることをいいます。器体をも通過してしまう焼成の大きな力に、面白さを感じています。
どちらの技法も、単純な「白」と「緑」から、焼成により、複雑な表情としての”いろ”に変化をしてくれます。
自分の作るカタチに、焼き上がりを想像してそれに色を施して。期待して焼成して裏切られて、時には予想外の表情になったりして。
それを苦しみながら楽しみながら制作していきたいと思っています。
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