もう3年近くたってしまった事にビックリですが、
私の最も最近開いた個展のテーマが「dot's weaving」でした。
織物の色の見え方は並置混色で、経糸と緯糸が交差して出来る小さな点で構成されています。それが布の表情の中で最小のdotです。この色の混ざり方が前回私が書いた「透明な色の重なり」になるのです。この展覧会ではこの織りの原点のdotに立ち戻り新たな私なりのdotを模索、花織り、絣、綾織り、裂き織り、絞り染めなどの様々な技法で様々なdotを表現しました。
ポチポチdot好きの私にとって、とても楽しいお仕事になりました。
また、丸い窓を開けてそこに織り布を入れこんで、織り布のアートブックも作りました。
小さな丸い窓の世界から布を見る。その限定された世界から見ると、今までその布からは見えなかった表情が見えてきます。
まあるく切り取られた世界から見える小宇宙、布に遊ぶ一つの方法としてとても楽しいものでした。
身にまとう事とは違った世界が見えて来ます。
今回の都美での展示ではなにが見えてくるのか、まだ少し模索中。
dot's weaving展の会場風景動画です
http://www.youtube.com/watch?v=Bnny0UFmsjg