こんにちは ガラスの蔦嶋 薫です。
「ガラス」と聞いて皆さんはどんなガラスをイメージするでしょうか。
多くの方はふだんよく使うガラスのコップや、窓ガラスのような透明なガラスを想像されるのではないかなと思います。
広くガラス=透明というイメージが定着していますが、不透明なガラスというのも、もちろん存在しています。
不透明なガラスの作り方は単純で、透明なガラスを細か〜く砕いて粉にしていくんです。
透明なガラスの塊から、、、 |
手で砕けないこともないですが、専用の機械(ミルと呼ばれるもの)があるのでそれを使って作ります。
左:片栗粉並み 右:砂糖並み のつぶつぶ感 |
かなり細かくできます。
粒の大きさは均一にはならないので、ふるいでいくつかの段階に分けておきます。
ちなみに色ガラスの粉は自分では作るのが難しいので、専門のお店で購入しています。
色ガラスの粉は窯で焼くと色が濃い!ため、自分で作った透明ガラスの粉を混ぜます。
混ぜる割合によって出来上がりの色の濃淡を調節できるんです。
ガラスの粉を石膏型の中に詰めて焼成すると、こんな感じになります。
(パート・ド・ヴェールと呼ばれる技法です)
粉のガラスも透明なガラスとはまた違った、複雑な表情を見せてくれます。
同じ粉を使っても焼く温度によって色が変化したり、窯から出てくるまでどんなものが出来上がるか分からないおもしろさがあります。