こんにちは
陶芸の前沢幸恵です。
私は大学から陶芸を学び始め、大学院を出てから少しずつ、作品の見た目も考え方も変わってきました。今回は作品についてご紹介させていただきたいと思います。
憧憬 2012
私は古建築物や、日本の伝統的な形に、憧れと様式美を感じていました。それらから抽出してきたかたちと、自分の工芸的世界観を組み合わせて制作していました。
kiriko 2014
外側の凹凸の模様に金属を混ぜて、焼成により器体を浸透させ、内側に表現しています。
jelly fish 2015
素材に磁土も使うようになりました。陶磁器の器にはガラスのように透けないので、表と裏が必ず存在します。それはまるで、表と裏で空間がさえぎられていたかのように感じるかもしれません。しかし、本来透けないものが、表と裏一体になるということで、不思議な空間の流れが生じ、また、模様をリズミカルな連続模様にすることで、その空間に独特のリズムを生じさせられるのではないかと考えて制作しています。