2013年5月25日土曜日

北原 久・進 漆芸展 のお知らせ * べにや民芸店 @ 東京 南青山 5/25(土) ~ 6/2(日) *






5月25日(土)から6月2日(日)まで、東京都港区南青山の " べにや民芸店 " にて " 北原 久・進  漆芸展 " を開催中です。

漆工の作業はさまざまな工程からなり、作業効率をはかるためにその工程ごとに分業化されているのが通常ですが、父である北原久は下地から上塗り、そして加飾までの全行程を自らの手で行い、堅牢で美しい作品を仕上げています。

そしてわたしはわたしは挽物(ろくろ)、指物、刳物といった木地(木工)の仕事から漆の仕上げまでの全ての工程を一貫して自分の手で行い、自らデザインした作品をかたちにしていきます。 

木、漆、螺鈿の貝、麻布、錆土など、わたしたちの作る漆器はすべて自然の恵みからできています。塗った漆を乾かすのもまた自然の力。湿度・温度によって乾く時間や仕上がりの色まで変わってきます。 

今回の作品展では茶道具や日々の暮らしの器に花器、そして整理小箪笥、丸テーブルといった小家具や厨子など、さまざまな作品を展示いたします。


5月25日(土)・26日(日)は北原久が、そして5月31日(金)〜6月2日(日)は北原進が在廊いたしておりますので、どうぞお気軽にお声をかけてください。

ぜひ御高覧いただければ幸いです。






2013年5月23日木曜日

韓国 順天湾国際庭園博覧会 その1

 こんにちは木工の薗部です。
韓国は順天市で現在開催中の順天市国際庭園博覧会に作品が設置されています。

神戸ビエンナーレと韓国の光州ビエンナーレ(こちらは来年開催)の交流事業から派生した形で近隣の順天市における順天湾国際庭園博覧会に神戸ビエンナーレの入賞作家が作品を設置するという機会に招待を受けました。大変うれしい事でした。そして大変でした。

韓国は光州広域市で、この博覧会の総括と韓国園芸の国際展開の会長をつとめている安洪均さんの園芸市場の倉庫を間借りして制作しました。

数日ではありましたが一日中制作のことに没頭できる事なんて一体何年ぶりだったかな。
とても懐かしく貴重な想いをしました。ホテルで一人パクパク遅い晩ご飯を食べたり、韓国の地方都市のデコボコ道を歩いたりしていると、普段の大学での仕事や家族との暮らしなど日常が遠のいていく感覚をおぼえました。

作品は今回は韓国南部ので豊富に手に入る竹を主な材料に使いました。画像は竹に洋箔が貼られているところです。

(その2へつづく。。)




2013年5月21日火曜日

デザイン crinkle

昨年の展示『想いを繋ぐ』に引き続きデザインを担当させていただくcrinkleの島田と小島です。
第一回目の前回は作家同士やお客さんを繋いでいくことをテーマに展開していきましたが、第二回目になる今回「想い、巡る。」では作家の頭の中を巡ることをテーマに展示を展開していきます。前回とはまた違う作家さんの一面を見られる企画になる予定です。どんなカタチになっていくのか私たちも楽しみながら参加したいなと思っています。
よろしくお願いします。








crinkle
主に企画や印刷物、雑貨制作等 デザインの仕事をしています。
http://crinkle-skks.blogspot.com/


























島田耕希

1986年生まれ
2008年4月 東京芸術大学美術学部デザイン科入学
2008年12月  アンサー展出展
2009年8月 瑞浪クレイオブジェコンテストグランプリ受賞
2010年5月 新宿駅にてガムテープアート
2011年4月 東京芸術大学 安宅賞受賞
2011年8月 金沢動物園にてワークショップ
2011年12月 同動物園にてアニマルコラボ展
2012年2月 卒業制作展にてデザイン科賞受賞
2012年3月 東京芸術大学美術学部デザイン科卒業


























小島沙織

1987年生まれ
2007年4月 東京芸術大学美術学部デザイン科入学
2008年4月 NHKアートギャラリー芸大ビュッフェ出品
2011年3月 外部卒業展覧会 『SOTTEN』出展
2011年3月 東京芸術大学美術学部デザイン科卒業
2011年4月 同大学大学院入学
2011年5月 金沢動物園にてワークショップ
2011年9月 二人展 『T-shirts Textile 50』
2011年9月 大阪大丸『T-shirts Textile 50』巡回
2011年9月   同動物園にてアニマルアートコラボ展出品
2012年    松坂屋上野『T-shirts Textile 50』巡回
2012年    松坂屋銀座『T-shirts Textile 50』巡回
2013年3月 東京芸術大学美術研究科デザイン科修了
2013年3月 松戸アートイベント『樹物語』出展

2013年5月19日日曜日

作品の紹介

こんにちは
染色作家の 桂川 美帆 です。

工芸の仕事は、技術的な面が注目されがちですが
私は今回のブログで、そうした事とは少し離れた観点で
自分の作品について紹介してゆきたいと思います。

今日紹介するのは、
去年の「想いを繋ぐ」の展覧会で、展示した作品です。


恋と雷
2010年
綿にろうけつ染め
W58cm×H182cm×5


日々見慣れていて同じように見える景色も、少しずつ違っていて、それは何か感情の起伏や些細なきっかけによって物の捉え方が変化してゆくからだと私は思っています。

〜眺める景色は 毎日の感情とともに 美しく変化する〜
その一つの想いが、上の作品のアイデアの起源です。
うつろう心も、感情も、穏やかなことばかりではないのかもしれないけれど、そうした蓄積がきっと思いがけず「今」目にしている景色を、豊かにして見せるのだと思うのです。
「今」目にしている景色は、どのような心をうつしているのでしょうか?
「景色」は「気色」と通じています。
時々、自分に問いかけをして、景色の中にある「気色」を見つめてほしい、と私は考えています。