2013年11月1日金曜日

想いのブローチ

昨年 初めて月家水木金土日の都美術館での展示 「想いを繋ぐ」の際に
出品作家がそれぞれ付けていたのが






















このブローチでした

出品作家が作った小さなパーツが組み合わさっています
作家の想いが込められています

今年は…
フレームの色が違います…緑です
パーツも今年仕様です♪



















今年の会場でこのブローチを付けた作家に巡り会えたら
ぜひ お声掛け下さい


そして このブローチをお越しいただいた皆さんにも作っていただける
ワークショップを開催いたします!


































































ワークショップのブローチは作家のものよりも少し小振りで
フレームの色をお好きな色で選んでいただけます

パーツの組み合わせで ひとつとして同じものは出来ないでしょう…
ぜひ お楽しみいただけたらと
作家一同 皆様のご参加をお待ちしております!

ワークショップのお申し込みについては → コチラ!

2013年10月31日木曜日

ルーツを巡る旅


今回の展覧会の前に
偶然にも生まれ育った街へ行く機会を得ました
この街で 私は初めてやきものに触れ その楽しさを知りました

そこは札幌冬期オリンピックの選手村だったところです






















冬になると真っ白な雪に包まれたこの小さな丘で小さなスキーやそりで遊んだ
思い出があります
そしてこの公園の向こうに見えるマンションの9階の窓から
落ちてくる雪を眺めていました
























これは小学校の校門です
陶器のタイルが貼られているのがわかるでしょうか…
これは私たちの学年でデザインを考え
皆で割り振って粘土の板にレリーフを施し
一枚一枚作り上げ組み合わせたものです
このような校門は他に見たことがありません






















そしてこれはその当時の私の学年全員の自分の顔のタイルです
ちょうど6面になっていて一人一人作った全校生徒の顔が貼られています
でも 残念ながらこの小学校は統合により廃校になってしまい
いつこれらが無くなってしまうかわかりません

他にもオリンピックのメイン会場であった緑豊かな広い広い公園や
今は夜景のきれいな観光地となっている山の 雪に包まれた風景や思い出
その場に立たなくても目に浮かんできます
私はやきものと雪に囲まれていたのです

そして今回の展示作品の為に描いていたイメージもこの地での風景です
まだ 冬ではありませんが そんな時にこの街を訪れることができたのは
何か偶然とは思えないのです

私は 私のはじまりを強く感じ 戻ってきました
今 どんな展示になるのか 不安と期待でいっぱいになりながら
作品に向かっています





2013年10月29日火曜日

仕事が仕事を生む・・そして頭の中のイメージ 

私はいつも制作する時に何かのイメージを追うというよりも、布として美しい布を模索して仕事をしています。
糸と糸が交錯して出来る表現、色のかさなり、組織や素材感、絣の美しさ、沢山の試作をしながら、頭では考えきれないものを見つけ出して、足したり引いたりして1枚の布に仕立てています。
それでも、その布の表現で何かのイメージを追えたらと、最近は思う様になっています。
今回は、私の好きな矢羽根やドットを使って、草や花や木のイメージを、表現しました。
今年の私の頭の中は、こんな感じ・・・です。

どんな風に織り布になっているか、会場でご覧頂けましたら嬉しく思います。










2013年10月27日日曜日

制作中に巡ること

こんにちは
染色作家の桂川美帆です。

「想い、巡る。」の展覧会も間近に迫ってきました。
今日は、展覧会にむけて制作中の作品の写真を少しお見せしたいと思います。







こちらは現在染めている最中のもの。
部分の写真です。

空の様子にヒントを得ました。

最近は、ぼかして染めてゆく手法を多く使用しています。


染み入ってゆく色彩は、やわらくって心地よい景色のようです。


染み込むというと、頭をよぎるのは
 心に染みる 
という言葉です。
心にじんわりと広がるような、深く入り込むような様子をあらわしています。







一色一色を染めてゆく制作の中で、考える事があります。


心に染み入る作品とは、どのようなものなのでしょう?


作品をつくりながらゆっくり答えを探してゆこうと思っています。