2012年3月31日土曜日

彩積粧・・・色絵

3度目ですね♪ 陶芸の佐藤です

色絵・・・陶芸には沢山の技法があります

僕はざっくり分けると色絵磁器をやっています

色絵=色を使って絵をかく
磁器=素材(陶土と磁器と大きくわかれ土物と石物とも言われています)

色を使った磁器物を色絵磁器と言います

私は色顔料と成形に使う土(共土)と接着させる鉱物を混ぜて

オリジナル色化粧をつくっています←プロっぽくオリジナルとつけてみました(笑



これが生(作って削って乾かした)の状態です

一番点前の茶碗はまだ乾燥途中

奥の4個とは明らかに色が違うでしょ


完全に乾いたら素焼きへGOGO!!

土によって違いますが

僕は好みで・・・まずは880度です









素焼きから出てきたら

先程書きましたオリジナル色化粧の登場です

この色化粧定着させる為には

焼き付けるのが一番でして

1~2色塗っては素焼きを繰り返します

平均3回ほど素焼きをする事にないます

880→900→920

工程を考え最終素焼きが920度になるようにしています

理由ですか?なんかそうするといい気がしたひらめきです(笑


色付けが終わったら 本焼き(1270℃~1280℃ 18時間)となります

本焼きが終わると 最後の仕上げ金彩や銀彩 などの上絵をして

730℃ほどで焼き付けて出来上がり。

私の場合自分の好きな色を出す為にはこの手順、工程が必要

というだけですので本焼き1度で焼きあがる作品を否定しているものではありません

くれぐれもその点はご留意ください←波風がたちませんように (汗

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2012年3月30日金曜日

ろうけつ染めのプロセス



こんにちは 染色の桂川です。
先日も「道具」の中で触れましたが、また少し「ろうけつ染め」の技法を紹介します!

染色とは、生地に染料液を染みこませてゆく技法です。
一度染料がついてしまうと、後戻りができません。
ですので、絵を描いているように見える私の作品も手順や行程がすごーーーく複雑なんです。

わからなくならないように、最初に原寸大の下図を行程を確認しながら紙に丁寧に描いていきます。






そして、布にトレースした後、蝋を筆で置いていきます。

左が最初に蝋を置いた状態  染色と蝋置きを繰り返していった状態



       
















アイロンで温めながら わら半紙にしみ込ませて、蝋を落としてゆきます。













途中段階は、こんな感じです〜 完成したものは、8月の展示にて披露します!お楽しみに!



2012年3月29日木曜日

染 土屋直人


紗貼り

教室の方が紗貼りをしている処と紗貼りが済んだ処の画像です。
下の画像は「地白型」で、繋ぎ部分がまだ残っている状態。
使う塗料は金属用のラッカーを使います。
シンナーで塗りやすい濃度まで薄め、紗が縦横真直ぐになるよう
塗って行きます。
刷毛の動かしかた、向き、力の入れ方で中々ビシッと 貼れないものです。
マ〜〜、コツはあるのですが、それは次回と言う事で。


2012年3月28日水曜日

有線七宝の「線」











こんにちは 頼高です。


私は山形県に住んでいるのですが、もう3月も終わりだというのに、まだときどき雪が降ります。早く春が来てほしいです。


さて、本日は有線七宝の「線」について紹介します。


私が主に作品に使っているのは七宝焼きの中の「有線七宝」という技法です。


有線の線は銀線のことです。


土台の上に細い純銀のリボン線を立て、その隙間や上に釉薬を置いて焼成し、最後は砥石で表面を研ぎ、銀線を出します。線を立てることで仕切りができ、色同士が混ざってしまうのを防ぎます。



銀線をしっかり立てないと、色が混ざったり、最後に砥石で研いだときに、いつまでも銀線が出てこなかったりします。焼成したときに、炉の温度が高すぎたり、炉に入れる時間が長すぎたりすると、銀線が倒れてしまったり、溶けてなくなったりします。(苦労して立てた銀線が一瞬にして溶けて消えてしまうと、ショックでしばらく立ち直れません…)



銀線でなく、金線を使うこともあるようですが、高価すぎるので私はまだ一度も使ったことがありません。


いつか、金のリボン線を使って作品を作ってみたいです。


写真、分かるでしょうか…手前は銀線を立てて焼成した状態です。魚の鱗と尾の部分です。因みに、銀線はトイレットペーパーの芯に巻いて、必要な分を切って使っているのですが(先生に教わった方法)トイレットペーパーの芯なの?!と友達に嫌がられたことがあります。でも使いやすいんですよ。。







2012年3月27日火曜日

絣(かすり)

織物の小島秀子です。

私の大好きな絣のお話をします。

私の場合はスズランテープ(荷造り紐)を使って、糸を括ります。
括った部分を防染して、あとは好きな色に染めて行きます。
何度も括り直したり色を重ねる事もあります。
括る部分は糸の本数と、染める長さで全て計算します。
織物は柄を全て、一度数字に置き換えるのです。

ちなみに、色も数字に置き換えます。
染料名と濃度です。
例えばYellow G 3%+BlueG 1%、こんな感じです。

絣を括る時は、どこの柄か分かるようにスズランテープの色で種分けして行きます。
なので、いろいろな色のスズランテープを集めています。







2012年3月26日月曜日

当金(あてがね)

長谷川です。

金属工芸のなかでも鍛金(たんきん)に使う道具といったら、金槌と当金(あてがね)。
このセットが鍛金仕事での主役になります。
今回、紹介するのは当金です。
材料は炭素鋼。硬い金属を加工する人は焼き入れをして硬さを出します。


□ 当金
このように立てて使います。(紹介のために複数刺してますが、通常は1~3本ほどです。)
キラキラ磨かれている面に板金をのせ、金槌で叩いて形を作り出していきます。
頭の形状によって生まれてくる形が違うので、
いろいろな形状の当金があればあるほど、表現の幅が広がります。


ところで、
頻繁に使われている当金は、電車の線路のように常に磨かれている状態になっているんです。

大学の頃は「光っている当金=使いやすい当金」ということで、
取り合いになっていたのがイイ思い出です。

2012年3月25日日曜日

塩ビパイプ

陶の角谷です。

普段自分で使用している道具はろくろや窯等の必要機器もありますが
今回は脇役の脇役、舞台袖の黒子のようなグッズを紹介します。

私の父はこじんまりとした配管設備の会社をやっております。
小さな頃父の営んでいるその会社の倉庫で埃と鉄錆の匂いを
嗅ぐのが大好きでした。
全く関係ない話からはじまりましたがその父親の仕事道具に
由来しているもので配管に使用する継ぎ手というものがあります。
それをよく利用しております。

素材は塩ビのパイプ。使いやすいサイズにカットしてあります。
入れ子になってます。
これでお菓子の型抜きのようにしたり曲面を使って型代わりに使ったりと意外と
便利なんです。