こんにちは ガラスの蔦嶋 薫です。
今回は「いろ」についてのお話を少し。
色がない透明な素材、ガラス。
私は作品に色をあまり使いません。もともと色を使うのがあまり得手ではないというのもありますし、無色透明なガラスがとてもきれいだと思っているからです。色を使う場合でも、部分的に使用することが多いかと思います。
作品に使用する色については、特に決まった「持ち色」はなく、作品のテーマやイメージによって、どのような色をどの程度使うか毎回考えます。それぞれに合うように、好きなように。
またガラスを粒や粉状にしていくと、だんだんと不透明になりますが、それをコントロールすることによって透明〜不透明(無色のガラスの場合は白になります)の階調を色の表現に活用することもできます。
材料学的なことは以前も少し触れましたが、ガラスの色は化学反応によって発色しています。ガラス原料に酸化銅、酸化クロム、酸化コバルト、酸化マンガンなどを混ぜて、、、それにプラスしてガラス中の酸素量なども関係してきます。
このような着色の行程を個人でされている作家さんもいると思いますが、色の安定性を考えるとなかなか難しそうな気がします。たくさんの色は作れないかな、と、、。
ガラスは絵具と違い混色して使うことが少ないので、色選びはいつも慎重になります。
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