2012年4月2日月曜日

焼き方の違いで変わる釉薬の色

陶磁 泉さやかです

陶芸の窯にはいくつかの種類があります
薪をくべる窯
灯油を使う窯
ガスを使う窯
電気を使う窯
出力は違えど どの窯もそれぞれ炎の具合を調節して
自分の思い描く焼き上がりに近づけて行きます

焼き方にも違いがあります
・Oxidation Flame 酸化炎焼
空気が炉内にふんだんにある状態です
土そのものの色 絵具の色などがきれいに出ます

・Reduction Flame 還元炎焼成
こちらは炉内を酸欠状態にします
全体に青みがかった焼き上がりになります
私の制作している青白磁などはこちらの焼き方になります

我が家では電気窯を使っています
電気窯は炎が出ない唯一の窯です
ではどのようにして青白磁の色を出すのか???

それは ある一定の温度で電気炉の中に
ガスバーナーを使って炎を送り込むのです
炉内を十分に炎で満たし小さな穴から出てきた火の色を見て
調節をして行きます(電気窯の場合酸化炎焼成はガスバーナーを使わずにそのまま焼き上げます)
明るい昼間などですと火の色がよく見えないので調節がうまく行かない時もあります
うまく行かない時はムラになったり すすけて黒くなってしまったり
酸化炎焼成の色になったりします
窯出しするまではどうなっているのかわかりません






右が酸化炎焼成で
焼いたもの

左が還元炎焼成で
焼いたもの











焼き方によって水色と黄色…全く違う色ですね
私は主に還元炎焼成の水色の作品が多いですが
酸化炎焼成の優しい黄色も好きです


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