2012年8月6日月曜日

いよいよ展示

 織りの小島秀子です。

いよいよ展示が近づいて来ました。

 今、メンバーは最後の作品制作や展示準備に追われて、暑い熱い夏を過ごしています。
思えば、1年前の夏、都美術館の グループ展公募の応募を見て「これだ」と思い、
グループ設立、展示企画計画、展示模型制作、ポートフォリオ制作と、都美での展示への想いを胸に暑い熱い夏を過ごしました。
そして今夏、いよいよ念願の展示が実現します。

私たちメンバー18人は皆、年齢も分野も、所属する団体も、どこで勉強したかも皆違います。ではなぜこのメンバーなのか・・・・
物を作る作業は孤独な作業です。
だからこそ繋がる事が大事。
私たちは今回「繋がる」をコンセプトに掲げています。
そして今、このメンバーである事が必然だったのだと強く感じています。
きっと、これから実際に展示をすることで、これは確信に変わるのだろうと思っています。

企画が始まってからは、毎月メンバーで会議を重ねて来ました。が、遠くてどうしても会議に参加できないメンバーもいます。そんな私たちにとってSNSでの会議や意見交換はとても大切な物でした。そういう意味で私たちのグループ展示は今の時代だからそこ実現できる企画といえます。

展示が押し迫ったこの時期になると、心は焦りと高揚感でいっぱいになります。
でも、そんな中で一番強く心を占めるのはいろいろなことや物、いろいろな人への「感謝」の気持ちです。

私は普段絹の仕事を中心にしています。機械製糸の糸も使いますが、赤城の座繰り糸が好きで良く使っています。写真は繭から糸を手繰りでとっている赤城のおばちゃんです。
こうして糸を作って下さる方に感謝。そして何よりも、人が絹糸をとる為に家畜となってしまった蚕に感謝。



さて、私は今回、着物を4枚出品しますが、織り上げた着物は仕上げをしたら、展示の為に着物の形に仮仕立てします。用尺を測って何度も何度も確認しながら鋏を入れます。
これが、制作の最後段階になりますが、この時が一番緊張するのです。



今回はこのあと「絵」を描きます。
これは私の中で「着物のポスター」と言う位置づけです。
いつもの仕事と違うのでうまくできるかどうか・・でも上手な事に意味があるんじゃない・・この意味に今回の私の展示で求めたことの答えがあるのでは・・と思っています。
さて、どんなものができるか楽しみにしていて下さい。




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