2013年7月19日金曜日

イメージと言葉

染色作家の桂川美帆です。

今日ご紹介するのは、昨年の春に制作したパネルの作品です。

春に眠る
2012
ろうけつ染め/絹
53×65cm


作品を発表する際、コンセプトを書いて作品に添えてくださいと求められることがあります。
その時にするのが…
これです。
作品のイメージをどんな言葉で置き換えられるか、たくさん書き出します。
タイトルもそうして決まってゆくことが多いです。

作品の内容は、言葉で説明できるほど単純なものではありません。
そして、言葉で説明が加えられてしまうと
それ以上のものが見えてこなくなるのではないかな、とも思っています。

なので、いつもコンセプト文は
少し考えたり、イメージを膨らませたり、ゆとりのある散文(?)を目指しています。

なにしろ、言葉で伝えられない事を伝えられる(かもしれない)ということが
私が作品を作り続けてゆきたくなる一つの理由であるからです。
その部分が、作品づくりの中で最も難しいことで
ものを作り続ける限り、私はずっと悩み続けるのかもしれません。




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