2014年6月27日金曜日

制作工程といろ

ガラスの田原です。

私は普段、ガラスの鋳造技法や、加工、研磨などを組み合わせて制作をしています。
 石膏の型などを使い、ガラスを形作っていきます。
電気の窯で、石膏型に入れたガラスは、700度~800度台で熱され、変化します。

窯を開けるのは、自分が設定した一番高い温度の時と、
窯から出す時です。ゆっくりと冷ましたガラスは手で触れる温度まで下げていきます。

一番高い温度の時には、ガラスと窯の中が全体的にオレンジ色になり、
熱いので覗くのも一瞬です。
この色は、冷めた時には見られない、面白い瞬間です。



トップの温度で、中の様子を見ます。蓋を開けすぎると、どんどん温度が下がってしまいます。



窯から出してみると、焼く前には白っぽく曇った色が、
焼いた後には透明度が増して、色も鮮やかになります。 


窯入れ前の様子。透明のパーツの上に、色のパウダーを乗せたところです。
焼成後、窯から出した様子。






























このような変化は、ガラスの変化のごく一部で、他にも様々な変化があります。

加工や再加熱を繰り返し、だんだん形になっていきます。
それと同時に、いろも少しずつ変化していきます。

今回の展示に向け、まだまだいろを模索中です。。。











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