2016年8月24日水曜日

作品紹介 蔦嶋 薫


こんにちは、ガラス作家の蔦嶋薫です。

今回は過去に制作した作品のお話をさせていただこうと思います。
よろしければお付き合いください。


さて、自己紹介でも触れた通り最近の作品制作においては元ネタとなる小説があるということをお話しましたが、具体的にはどんなものを読んで作品にしているのか、少しご紹介します。



宇宙にしるしを -Un segno nello spazio-

まずはじめに、大学院の修了制作です。
小説をもとに初めて制作したのがこの作品でした。
元ネタはイタロ・カルヴィーノの『レ・コスミコミケ』に収録されている「宇宙にしるしを」という15ページほどの短編です。
個人的に一番好きな作家はイタロ・カルヴィーノです。オススメなのですがあまり読んでもらえません。残念。ちょっとややこしい話です。



真夜中の訪問者

こちらは稲垣足穂の『一千一秒物語』に収められている「真夜中の訪問者」から。
グレーの三角には本から切り取った文字が閉じ込めてあります。
稲垣足穂も好きな作家でよく作品のテーマにしています。



鋼青のそらをめぐる

この作品は宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』からイメージを膨らませて制作しました。
タイトルの”鋼青のそら”という言葉は、『銀河鉄道の夜』でジョバンニが銀河を旅する際に最初に立つ野原のシーンからとっています。


都美ではどんなお話を作品にするか、まだ決まっていませんが、いくつか候補は挙っています。会場でご高覧いただければ幸いです。

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現在、展覧会をよりよいものにするため、ご協力いただける方を募集しております。皆様のご支援をいただけましたら幸いです。

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