2016年10月8日土曜日

作品制作について 小島秀子


 現在制作中の着物です。
最近は帯の仕事が多くなっていますが、着物は私にとっての原点の仕事です。
糸も細く長さも長いので時間もかかりますし、大きな構想でデザインしていくことが必要になり、広げた時のデザインや着た時のイメージもあわせて考えていかなくてはならず、仕事としてもかなり大掛かりになり、集中して作業する時間もかなり必要になります。
それでも、やはり着物はたくさんの力になると思っています。
それは本当に色々な意味を含めて、力だと思うのです。

やっとデザインが決まり、実物大のデザインを作り、それを見ながら織り始めました。
できるだけシンプルに柄を構成したいというのが今回の自分自身の課題でしたが、
単純に見える色も緯糸では15色も使うことになりました。
微妙な差の色もあるので間違えないように色には名前をつけて、杼にも予備の糸にもそれぞれ色名をシールで貼っています。

そしてテープをあてながら柄を間違えないように織っていきます。
緊張する時間です。
都美術館で衣桁に広げて飾るとどのように見えるでしょうか。
しばらく緊張の時間が続きます。






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