2012年3月20日火曜日

乳鉢と刷毛



染の森田麻里です。


私は顔料を使って白生地の上に模様を染めています。


顔料は色の粉です。


粒子の粗い色の粉を布に染まりやすくするために、乳鉢で細かくすります。


その後、ドロドロの液状絵の具にするために豆汁(ごじる)という大豆のしぼり汁を加えて更によく練ります。顔料を水で溶いたのでは布に対して接着力がないので、乾くとたんぱく質が固まる豆汁を使います。豆汁を加える量で色の濃淡を調節して絵の具は完成です。


そして毛足の短い小さな刷毛で色をつけていきます。


さらっと塗るのではなく、布の繊維の奥までしみ込むようにしっかりと顔料をすりこみます。


便利なものがあふれている時代に、昔ながらの方法を守って染めています。


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