2013年5月31日金曜日

緑青実験

緑青サンプル板


金工の鈴木祥太です。



先日、緑青実験を行いました。



緑青とは銅のさびのことで、長い間雨風にさらされていると自然に出来ていきます。



金工作品では着色仕上げに使うことが多い緑青ですが、色を付けるまでそんなに長い間待っていられないので、薬品を使い強制的に緑青を発生させます。




その緑青も薬品の配合、付け方、乾かし方で色の付き方が違うんです。




晴れた日に日光に当てながら、薬品を付けては乾かしを繰り返し、ゆっくりと徐々に緑青を着けていくのが一般的です。
それを待っていられないときは、ドライヤーで乾かしたり、火であぶって乾かしたりもします。
でもそれだと、やっぱり綺麗な色にならなくて、お日様の力は偉大だと感じるんです。




今回いくつかの方法を試してみましたが、まだまだ欲しい色になかなかならず苦労しました。今後も実験を繰り返して緑青発色の可能性を探っていきたいと思います。

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