2013年7月9日火曜日

羊の毛。

織の加藤富喜です。

私の作品は、羊の毛を糸に紡いで作っています。
皆さんは、羊というとどんな羊を頭のなかに思い浮かべるでしょうか?
羊は、約3000種類いるといわれていて、その中で、手仕事の分野で使用される羊は40種類位だと思います。
ゴワゴワの毛の羊もいれば、ふわふわだったり、毛が長かったり短かったりと、それぞれに特徴があります。
作品のイメージに合わせて、毎回、羊の種類を選び、色も、最近は、ナチュラルカラーの羊毛を使うことが多いのですが、例えば茶色の糸を紡ごうと思ったら、色々な茶色の毛を混ぜて、自分の頭のなかのイメージにあった茶色にしてから糸を紡ぎます。
糸を染めるだけだと、一色の色になってしまいますが、羊の毛を自分で紡いで糸にすると色々な色を混ぜ合わせて糸を作ることができるので、手間はかかりますが、自分の頭のなかにあるイメージを表現できるので、私にとってとても重要な作業工程です。
今度は、どんな色にしようかなと羊の毛を並べて考えるのは、とても心がうきうきします。


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