2014年8月25日月曜日

銅のいろ 長谷川大祐

こんにちは、金工の長谷川です。今回は僕が普段作品に使用している着色についてご紹介したいと思います。

①緑青
銅についた青いサビ。塩やお酢をかけて長い時間放置すると自然発生します。よく古い10円硬貨にもみられます。作品に使用するときは、緑青を人工的につかせる液体を調合して塗付しています。
薬品を銅に塗って乾燥させる際に、火、熱風、太陽光のいずれかを用いるかで出来上がりの色に青〜緑の幅が出ると言われています。焦がすと黄緑色になります。

 ②硫化色
 硫黄と反応させることで、茶色く変化します。
温泉の素などに硫黄成分が含まれているため、これをお湯に溶かしたもの使って変化させます。


③地の色
銅を研磨してでてくる地肌の色です。
このままの色がとても綺麗で気に入っているのですが、表面になにか塗装をしないとすぐに酸化して変化してしまうため、維持するのが難しいです。


0 件のコメント:

コメントを投稿