2016年8月15日月曜日

佐藤典克 過去の作品より

佐藤典克

『縒器 ~ヨリキ~』は器物から器型をした立体物としての存在を強く意識したもので
粘土である以上いつもつきまとう、立ち上がりの重さへの挑戦と
光や風をうける面の構成を一つずつ縒るように構築したものである。
縒器2015
カタチの根源はおそらく自分が今まで経験した、目にした物から発生しているに違いない。
私の生家は繊維業を営んでおり、糸が魔法の織り機の中に入っていくと糸は生地となって
毎日毎日できていたそんな自分にとって当たり前だった事が
「糸を縒るように土を構築することで立体へのアプローチを考える」
という思想と結びつき始めた時、新たな物を創造する広がりをもたらす事柄へと
変化していっていると言える。
作品のアイデアは止めどもなくあふれるものではなく今まで見た、経験した事柄のイメージ
「抽象的なもの」を再編集し結び付けを変え「具象化」させ出来上がってくるものである。
いわば私の思想そのもののカタチだといえる。

白磁の作品は ロクロ成形をしたのち 削り板を使い
削っては離れ 削っては離れ カタチの美しさを重点的に追及している
その胎に 細く入る筋・・・私自身のルーツと共に存在するものである

縒舟




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