2014年5月17日土曜日

色について

こんにちは
染色作家の桂川美帆です。
今日は今回の展覧会のテーマである「色」について…

私が重視する物は「色」以上にはないといっても過言ではありません。
作品を作る上で、一番始めに脳の中に広がるのは、色彩のイメージです。
色彩によるイメージの風景から、それに見合った「形」が生まれます。
「形」から「色彩」の大きさや明暗、彩度を再び明らかにしてゆきます。
そうして「絵」が定まってくるようです。
一つ一つの「色」よりもいくつかの色彩同士の響き合いに、いつも心が動かされます。
特に自然界の色の響き合いは、私の想像力を掻き立てます。自然界には不思議と、補色に近い響き合いが溢れます。


例えば夕暮れ前の空の色の様子などです。互いに馴染む事のないような色同士の複雑な組み合わせに特に関心があります。

私にとって「色」とは想像力を刺激する無限の力です。

「7つの心と今日の夢」(細部)
絹に臈纈染め
2010年
 

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