2014年12月22日月曜日

展覧会を終えて 長谷川大祐

 展覧会にご来場くださった皆様、ありがとうございました。
金工の長谷川です。
「いろ」をテーマにしたグループ展。

思い返せば、これまで「いろ」を前提に考えて作品制作したことなんてありませんでした。
んー、どうしようか、、どんな作品を生み出そうか悩んでいました。

その一方で、そろそろ次作品あたりで総括的なことをしてみたいなと感じていた時でもありました。これまで私は日本の風景を作品テーマとして、旅行先や日常で出会った風景からアイデアを頂いていました。例として「奈良県明日香村の田園」「尾道から眺めるしまなみ」「京都醍醐寺の桜」です。


初めの頃は風景の瞬間のみに視点を定めていました。同じ場所でも季節ごとで見えるものが違うのは当然なんですけれども、桜をテーマに作品を作ったときに改めてそのことに気が付きました。
いま見てる風景は季節、天候、時刻、いろんな組み合わせの上で成り立っているんだなぁと再認識しました。
その時から作品に「+時間軸」を取り入れるようになります。

話がやっと元に戻りますが、ちょうど「いろ」をテーマに日本の風景を総括的に表せるもので思い浮かんだものが、日本の季節「24節気 」だったんです。これまで見てきた季節ごとの風景を一年24節気24作品24色作ることで、日本全体を表現できるのではないかと思い制作を決めました。



以下、各作品の説明です。


立春 雪の間からフキノトウが出てくる。

雨水 雪をとかす雨がふる。

啓蟄 土の中から虫達が動き出す。

春分 さくらもち

清明 緑が芽生えるころ。

穀雨 穀物を潤す雨が降る。

立夏 田に水を張るころ。

小満 水を張った田に月が映る。

芒種 田植えの時期。

夏至 氷の節句。水無月。

小暑 蓮の葉がひらくころ。

大暑 夜空に花火。

立秋 もも

処暑 いちじく

白露 なす

秋分 さといも

寒露 かき

霜降 どんぐり

立冬 水に氷が張りだす。

小雪 りんご

大雪 雪吊りをするころ。

冬至 鏡もち

小寒 狂い咲き

大寒 一面雪景色。



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