「いろに想う」
今回で「月火水木金土日」の都美術館での企画展示は3年目、3回目となりました。展示まで1年半をかけてメンバーで企画を考え 話し合ってきました。
今回のテーマは工芸の「いろ」。メンバーの作品を通して「工芸のいろ」を感じ取っていただけたでしょうか。工芸のいろは素材を伴った色です。私達は今回の企画を機に、自分の作品やメンバーの作品を通して「いろ」と向き合う事で、素材とも向き合って来たとも言えます。
来年は月火水木金土日の企画展示はお休みいたしますが、また新たな企画を皆さんにお観せできるよう、メンバー一同それぞれのシーンで素材の声に耳を傾け、真摯に作品と向き合って行きたいと思います。
ご来場下さった皆様、応援下さった皆様、本当にありがとうございました。
私の展示風景をご紹介致します
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「私は透明な色の重なりが好きです。織物の色の見え方は並置混色で、経糸と緯糸が交差して出来る小さな点で構成されています。この色の混ざり方が「透明な色の重なり」になります。この並置混色ではただ単に絵の具を塗るのとは違った、色が見えて来ます。織っている時に経糸と緯糸の重なり合った色が見えてくると本当にワクワクします。また素材によって色の見え方が違ってきます。織り物はその素材から自分で作ったり選ぶことができます。使い道から素材を選ぶ事もありますが、色の見え方から素材を選ぶ事もあります。また素材自体の色を使う事もあります。基本的に織物の色の表現は染料です。染料で煮染めする事によって素材の中から染まって行きます。そのため織物の色には深みがあるように思います。また染料によっても発色が違うのでその時のイメージにあった染料を選びます。透明感のある染料、金属を含んだ重みのある染料、色の深みがある天然染料など。制作をして行く上で色の響き合いを決めて行く作業が一番大好きです。今回の展示では、モノトーンを基調とした作品と、同じデザインで私の一番好きな碧緑色を基調とした作品を制作、並べて展示してあります。同じデザインでも、色の違いでの味わいをお楽しみいただけたらと思っています。」
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今回の展示で私の好きだった風景です。まるで私の帯が雲、その上を雪ノ浦さんの天使が飛んでいているよう
出品作品の紹介です
色の違いによる表情の違いを 楽しめるように、同じデザインでグレートーンの作品とグリーントーンの作品を並べて展示致しました。
作品 「 いろ 」
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明か時 |
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新しい朝がやってきて |
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光の川 | | |
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光の森 |
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暮れて |
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碧い光 |
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小花草 |
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白丁花 |
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私の小品の紹介です・・色名が書かれています
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黄11 ・ Yellow G +α |
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黄6・植物染(刈安・渋木・ゲレップ) | |
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青9・ Blue G+Yellow |
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青5・ Blue BD+α |
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赤8 ・植物染(コチニール・茜・渋木・ゲレッブ) |
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赤9 ・Red BD+Yellow+渋木+α | |
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茶14・ 植物染(渋木鉄媒染) |
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茶8・ 柿渋 |
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